47都道府県の地元密着型スーパーマーケットを訪ね歩き、従業員さんにインタビューをし、味とデザインの両面からおいしいものを探した新刊、『地元スーパーのおいしいもの、旅をしながら見つけてきました。47都道府県!』。

 その中から、出張で立ち寄った際に、おいしいのはもちろん、お土産として「自分で移動中に楽しめる」「数があって会社でばらまける」「家に持ち帰って家族を喜ばせる」ものを厳選し、日経ビジネスオンラインでご紹介していきます。

 16回目は茨城県の水戸市。

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 東京から日帰り圏内の水戸市では、時間の許す限り、路線バスで遠くに行ってみることにした。新興住宅地と昔ながらの街並が隣り合う場所にある、水戸駅から30分ほどの「タイヨー・ビッグハウス桜の郷店」へ。

 私の取材では、乗用車ではなく必ず公共交通でいくことがルールだ。

 現地の人たちのちょっとしたやり取りを、聞くともなく聞くのは心地よい。この日も、バスは地元の中高生が乗り込んではひとしきり友人たちと盛り上がっては、降りていく。男子はだいたい部活の話、女子は友達のうわさ話。日本中どこに行っても、どの時代でもあまり変わらない気がする。

 今回も「車中(主に新幹線などの車内で、自分で楽しむ)」「会社(いくつか個数が用意でき、大人数に配れそうなもの)」「家庭(家族が喜んでくれそうなもの)」と、目的別に分けて選んでみた。

「車中」のためのお土産

「揚げ吹雪」(根本製菓)

 移動時間がそれほど長くない時の、車中のためのお土産にぴったり。一度食べ出したらなかなか止まらない、私のベストオブ揚げ煎餅。醤油がしみた煎餅を砂糖でおしみなくコーティング、甘辛のバランスが絶妙で、なかなか他に同じようなものは見つからない。

 メーカーによると、ついつい手が伸びるのは、人の手で作業をし、あえて「ムラのある」味付けにしているからとのこと。それぞれの欠片が、どこから食べるかで印象が変わるのも面白い。

「会社」のためのお土産

「芋の丸干し」(メーカー多数)

 「干し芋は丸のまま」、が茨城スタイル。

 ねっとりと柔らかく、そしてとっても甘い。皿にあけてレンジでちょっと温めれば、焼き芋に引けを取らない美味さ。そして少量でもしっかり腹にたまるので、残業時にもぴったり。

 茨城県のサイトによると、全国の干し芋の9割以上が茨城県産とのこと。ならばこの丸のままのスタイルがもっと全国区になってもいいと思うが、スライスされたものが主流だ。