47都道府県の地元密着型スーパーマーケットを訪ね歩き、従業員さんにインタビューをし、味とデザインの両面からおいしいものを探した新刊、『おいしいご当地スーパーマーケット』。

 その中からお土産に最適なものをご紹介する連載、第2回目は神奈川県の逗子。「車中(主に新幹線などの車内で、自分で楽しむ)」「会社(いくつか個数が用意でき、大人数に配れそうなもの)」「家庭(家族が喜んでくれそうなもの)」と、目的別に分けて選んでみた。

 訪れたのは逗子駅前の老舗スーパー「スズキヤ」の逗子駅前店。ご存知のように神奈川にはご当地ブランドが多く揃っている。スーパーのある逗子はもちろん、横浜、鎌倉、湘南、三浦、江ノ島、中華街……。スーパーを見て回ると、まるで神奈川県を一周しているような気になる楽しい売場だ。従業員さんにも明るい方が多く、ちょっと尋ねれば美味しい食べ方や、関連する様々な食品などを丁寧に教えてくれるだろう。

 店舗の2階には、神奈川県で製造している石けんやバッグなど、センスのいい雑貨もにぎにぎしく並び、地元の底力を見せつけてくれる。

 物産館のように、あえて地元産のものを集めたということではなく、お客さんに長く愛されているもの、人気のものを揃えたところ結果的に県産が圧倒的に多くなった、という趣に好感が持てる。

「車中」のためのお土産

「穴子ずし」(大繁)

 漫画「美味しんぼ」の初期にも登場した、葉山の名店「大繁」の穴子寿司。なんといってもパッケージの水彩画が美しく、お昼時にずらりと並んだ様は、書店の店頭のベストセラー小説のようだ。この包み紙がどうしても捨てられず、本に挟んで取っておいてある。

 短時間の車内で食べるのにちょうどよいコンパクトな箱詰めだが、味は濃厚で満足度は非常に高い。

「会社」のためのお土産

「チュイール」(スズキヤ)

 スズキヤのオリジナルスイーツ。甘過ぎずコクのあるアーモンドとバターの風味、香ばしいゴマ、そしてサクサクと軽い歯応え。年齢層も性別も問わず愛される味を凝縮した、誰にでも喜んでもらえるお土産になる。

 人数に合わせてバラで買ったり、各種箱入りを選んだりできる。店員さんからは「アイスクリームと一緒に食べるととてもおいしい」と聞いた。夏に試してみれば職場が盛り上がるだろう。