「前会長への尊敬、生涯変わらず」

 「まずはじめに、昨年7月27日に当社の前代表取締役会長、三森久実氏が、ご病気のため急逝されましたこと、株主の皆様には改めてご報告させていただきます」

 「私は、入社以来、三森前会長から数々の教えを受けて参りました。今日の私がありますのも、すべて前会長のおかげと言っても過言ではありません。前会長を慕い尊敬する気持ちは、生涯変わるものではなく、この思いは、私だけでなく、当社役職員のすべてが共有しているものと信じております」

 「次に、今年5月20日以降の一連の報道について、当社の考え方をご説明させていただきます。まずはじめに、株主の皆様には大変なご心配をおかけいたしましたこと、この場をお借りして深くお詫び申し上げます」

 「報道によれば、筆頭株主及び大株主の2名の方が、当社が本総会に上程している役員選任議案に対し、『全部もしくは一部について否認する』とのことでした。反対のご意見を示された大株主の三森智仁氏は、昨年の株主総会において取締役就任が承認され、常務取締役海外事業本部長に任命されました」

 「智仁氏は前会長のご子息とはいえ、弱冠26歳(当時)の若者には重責ではないかと、当時は社内外からご心配の声もいただきました。しかし、将来の当社グループを引っ張っていってほしいという前会長のご意志でもあったため、私もこれを受け入れ、昨年の総会においても『私が責任を持って育てます』と宣言いたしました」

 「また、昨年の11月に智仁氏が降格となったという報道もありましたが、これは事実ではありません。三森前会長が逝去された後、当社の経営体制の再構築を検討するなかで、意思決定のスピードアップ、組織のフラット化を図るために、専務、常務などの肩書きを廃止したものです」

 「智仁氏については、最初から海外事業本部長としての重責を担うよりも、将来、当社のリーダーに育ってもらうため、まずは経営が安定している香港子会社の社長として、語学の習得や現場経験を積んでほしいという私の思いもあり、本年3月の香港着任の辞令を発し、ご本人も一旦はこれを受け入れました」