次の株主は、質問の中で復配への感謝を見せた。

株主
「前回、質問した時に不退転の気持ちで配当うんぬん、とおっしゃっていて、今回は復配になったので良かった。ただ、復配の件で、総会という年に1度の意志決定場面で、このような大きな議案、関心事のものを議案として上程しないのはなぜか」

平井社長
「株主総会で、必要に応じていろいろな議案を提示しているが、先ほど、私が説明した1号議案、2号議案のみが、株主のみなさまから承認いただく事項だと思っている」。

 なぜかまた、広告宣伝費の指摘が飛び出し、また朝日新聞がやり玉にあがる。報道陣が集められた視聴ルームでは再び失笑。

 イメージング事業などを担当する石塚茂樹執行役EVPが回答した。

株主
「先ほど、広告費の中で新聞の押し紙問題が出た。公取が実際に調べている。環境問題に関して25年以上前、珊瑚に傷を付けて、ほかの人がやったというねつ造話を書き上げた朝日新聞。毎日200万部、押し紙で捨てられている」。

「先ほどの方がおっしゃった通り、紙媒体は広告を少なくしてもらい。というよりも朝日新聞に、彼らは過去にさかのぼって広告費を返してもらったほうがいいのではないか、かなり利益が上がると思う」

「舛添という人が、デジタルサイネージというのを、2年くらい前、就任してすぐに言及していた。最近、新宿と上野に、冷蔵庫の厚みを3分の1くらいにした大きさのデジタルサイネージが設置されている」

「都庁と京王プラザホテル、上野駅にもある。デジタルサイネージは、通常は何かの宣伝広告が表示されている。タッチすると地図を表示してタッチパネル方式で言語を切り替えられるという機能もある。そこでソニーはデジタルサイネージについては、どのように考えているのか」

石塚執行役
「ソニーマーケティングに法人本部を設置している。ビデオ会議、液晶テレビなどの商品を、幅広い法人顧客に活用してもらっている」 「法人営業本部の中にブラビアのBtoB販売を手掛ける部門を設置した。デジタルサイネージも活用している」

賛辞、拍手、苦情、回答、拍手

 ダイバーシティーに関する質問も出た。

株主
「昨年、初めて株主総会に出た。視覚障害があり、映像で映されても、紙の案内通知がきても分からない、と要望を出した。すると、びっくりすることに、両方とも対応してもらえた。総会中も映像は解説してもらっている。さすがソニーだなと感謝している。いろいろな障害者がいるので、障害者のための対応を是非、続けてもらいたい」

「一般的な製品の中で、障害者向けの配慮を。パナソニックとか三菱電機は、音声化をする対応がある。ソニーはそういう計画はあるのか」

平井社長
「当然のことながら、さまざまなお客様に全世界で楽しんでいただくことが重要だと思っている。障害者差別の解消法など、さまざまある。そのための商品化や体制の運用などを行っている。まだ改善すべき点があると思っているが、より多くのお客様にソニーの製品を楽しんでもらうためには、引き続き実施していきたい」

 会場からは、なぜか平井社長が回答するたびに拍手が起こっている。

 次に指名された男性株主は、ソニー株を30年以上保有している長期投資家。最近のソニー製品への文句を述べた。

株主
「ソニーの株主になって30年以上。一昔前の商品は壊れたのか何ともないのかが分かった。今の商品は壊れているかが分からない。アップデート、アップデートと常に言われる。困っている人はたくさんいると思う。買ってもすぐに使えない、使い方が分からない商品ばかり作っていては、売り上げは上がらない。いつまでに直すのか、経営陣はどう考えているのか」 

平井社長
「確かにネットワークに繋がるもの、様々なパートナー様と一緒に展開するプラットフォームもある。最新のソフトウエアで楽しんでもらうために、OSのアップデートなどをしている。アップデートの回数を減らす施策も行っていきたいが、お客様に商品を楽しんでもらうことが重要。今の株主様のような発言は、私自身も現場まで行ってコメントをしている」