グーグルが開発したスマートコンタクトレンズ「グーグルコンタクトレンズ」。実用化されれば、糖尿病患者が苦痛をともなうことなく血糖値を確認できるようになる。(写真:AP/アフロ)

ウエアラブル機器からインプランタブル機器へ

 モバイルからウエアラブルへと進化してきたインターネットは、さらにインプランタブルの領域にまで到達しようとしています。埋め込み型の差し歯にインプラントという呼び名があります。ここからわかるように、インプランタブルとは「埋め込める」という意味です。

 インプランタブルの分野でも先鞭を切ったのもグーグルです。スマートコンタクトレンズ「グーグルコンタクトレンズ」の開発を進めています。このコンタクトレンズには、目の涙を分析することによって血糖値を測る電子回路を搭載。無線で血糖値の情報を送信します。

 ウエアラブル、インプランタブルなどの技術は方向性が2つあります。1つは身体の健常者の能力を補強するという方向。グーグルグラスが典型です。グーグルグラスをかけて道を歩くと、目の前に現れた人がどこの誰か、道沿いに建つビルはどこの会社か、といったことがわかります。10月にグーグルは相手が話した外国語を母国語にリアルタイムで翻訳する機能がついたワイヤレスイヤホン「ピクセル・バッズ」を発売しました。これらは元々の身体の機能以上の能力を付与するものです。

 もう1つは、身体に障害を持つ方の機能を回復するという方向です。現在、医師とエンジニアとが懸命に技術の実用化を目指しています。グーグルはアナウンスしていませんが、グーグルグラス、グーグルコンタクトレンズときたら、次には「グーグルスマートアイ(眼球)」、「グーグルスマートイヤー(耳)」という方向にいくということは想像に難くありません。こうなると脳神経系統と、機械やコンピューターとをどうつないでいくかが、次の技術課題になってきます。これを突き詰めればサイボーグの方向に進みます。