リーダーシップを構成する要素は5つある

 以上がベースとなるスキルです。その次に挙げたのは語学力で、外資系企業などではかなり必要になります。けれど語学力というのはあくまでも手段。目的ではありません。どんなに英語がペラペラでも中身がなければ意味がありません。ただ、語学力を身につけている人と身につけていない人とでは、その人の前に広がる世界が全く違います。海外旅行に行くだけでも、その違いはわかることと思います。

 人間力とはマインドセットとか志といったものです。もともと人間力が備わっている人もいれば、そうでもない人もいます。けれど、実はこれもトレーニングできます。年を取れば取るほど難しくなるものですが、人から言われて直すこともできます。といっても、社長である私になかなかもの申す社員はいません。このため私はあえて昔の同僚とか友人とか、社員以外の人と会って話をする機会をつくるよう心がけています。

 最後にリーダーシップとは何か。当然ですが、組織のトップに立つとか偉くなるということではありません。人数や内容に関係なく、何かをリードすることです。プロジェクトでも組織でもなんでも構いません。

 リーダーシップを構成する要素は5つあると思います。第1に強みや弱みを自己認識していること。弱みを強みに変えることは難しいけれども、カバーすることならできます。人にアドバイスを求めたり、他の人を頼ったりしてもいい。そのためにも自己認識をすることが大事です。第2にやりたいことが明確であること。第3にコミュニケーション力を持っていること。第4は先見性で、第5が勇気です。

 私は実は、臆病者です。だから意思決定する前に「もしダメだったらどうしよう」とか、「何か保険をかけておいた方がいいかな」とか考えてしまいます。でも徹底的に考え抜いた後は、最後は「エイヤ!」で決める。実際にやってみると快感になるものです。