「生命保険会社に勤めるのは、アクサダイレクト生命保険が最初で最後」
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ベーススキルを身につけると仕事に大きな差が出る

 ではリーダーになるためには何をすべきなのか。

 私が考えるリーダーに必要な要素を図(以下)にまとめてありますので見てください。

■リーダーを目指して
■リーダーを目指して

 いちばん左側にあるのが「ベースとなるスキル」「ユニークなインサイト(洞察)」「様々な経験」です。その隣が「語学力」、その次は「人間力」、いちばん右側にあるのが「リーダーシップ」です。左側はハードなこと、必要条件的なことで、右側に行けば行くほどソフトなこと、十分条件的なことになっています。

 MBAで習うのは左の「ベースとなるスキル」「ユニークなインサイト」「様々な経験」の3つでしょう。私がスタンフォードで習ったのもこれらでした。コンサルタント時代にもこればかりやっていました。

 実際に経営の立場でこれらを使うのは全体の仕事のせいぜい1~2割です。けれどこの3つを知っているのと知らないのとでは、仕事との向き合い方が全く異なります。時間の使い方、生産性、効率性、アウトプットのクオリティーなどすべてにおいて差が出ます。アクサダイレクト生命の社員にも全員学んでほしいと思っているぐらいです。

 では、リーダーになるための要素を順に説明していきましょう。

 ベースとなるスキルには「戦略論の定石」「コミュニケーション」「リーダーシップ」が含まれます。中でも戦略論の定石というのは必ず知っておかなくてはならないものです。知っていて使えれば自分にとっての引き出しが増える。コスト、顧客、構造、競争、組織能力といった切り口で数多くの戦略論が存在しますから、それらの知識を身につけておくべきでしょう。

 コミュニケーションは「コミュニケーション・ウェイ」「コミュニケーション・ツール」「コミュニケーション・スキル」という要素に分解できますが、いずれもトレーニングで向上します。

 例えば、コミュニケーション・スキルの1つが傾聴力、共感力。おそらく皆さんの中で人から「話を聞いていない」と言われたことがある方は多いのではないでしょうか。私もよく言われますが、これは練習で上達します。

 人の話を聞く時には相づちを打てばいいのです。でも「は?」とか「はあ?」という相づちは最悪です。一方、「なるほど」とか「そうなんですね」といった相づちを連発するのは大げさに感じられてしまうかもしれません。一番いいのは、時々質問をしたり、相手の言った言葉を繰り返したりすることです。

 コミュニケーション・スキルの一環であるファシリテーション力、プレゼンテーション力もトレーニングで向上させることができます。

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