- 1)重要な外部定義=「顧客は誰か?」「顧客の価値とは?」
- 2)「我々の事業は何か」を繰り返し自問自答する
- 3)組織の価値観と基準を確立し、組織を作り上げる
- 4)現在の利益と未来の投資のバランスを図る
- 5)次のトップを育成する
- 6)組織を代表し、重大危機には自ら出動する
孫子は「敵を知り己を知れば百戦危うからず」と言いました。市場、競争状況など経営環境を眺めた上で、己の経営資源の質量を測り、軍略を練る。これこそがトップのミッションだというのです。
経営戦略は建物の設計と同じです。皆さんがいい建物を建てたいと考えた時には、まずいい設計図を手に入れるでしょう。いい設計図がないと、いい建物は建てられません。経営に置き換えて考えれば、環境とのかかわり方に関する長期的な設計図が経営戦略。これを意思決定するのはトップのミッションです。
もちろん、設計図さえ良ければ、いい建物が建つかといったら、そんなことはありません。次に必要なのは、十分な資金であり、腕のいい大工。素材や技術。つまり、人、モノ、カネ、情報といった経営資源です。これらを集め、スケジュールを立てて、PDCAサイクルを回す。これもトップのミッションです。これらを私は「マネジメントコントロール」と表現しています。
世界一を目指すマネジメントとローカルの違い
「世界一」を目指すマネジメントコントロールと、ローカルで堅実に利益を上げ続ける企業をつくるマネジメントコントロールとは内容が全く違います。これをデザインするのもトップのミッションです。
つまり、経営の中身は経営戦略の構築とマネジメントコントロールということです。そして、経営戦略の決定要因には経営理念が関係します。
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