優秀な上司の最も重要な条件は「即断即決」

 特に大事なのが一緒に働いてくれる人をつくることです。人づくりのために僕が第1に気をつけたのは「対話」です。何かやってほしいことがあったら、何のためにやるのか、なぜ今やるのかを丁寧に説明する。今からやってもらうことによってどこに向かおうとしているのかを示す。こうして大きな目標を共有し、社員が自らを一緒につくり上げる存在であると意識できるように心がけていました。

 人づくりの第2のポイントは常に正々堂々といられる関係性を保つこと。ウソは言わない。間違えたら謝る。約束は不利益になったとしても守る。こういうことです。

 こういう関係性を持った上で頼りになる上司と思ってもらうために即断即決を心がけました。僕は優秀な上司の最も重要な条件は即断即決だと思っています。実際には誰でも迷うことはあります。皆さんもそうでしょう。右にするか左にするかと考えあぐねて、結局「わからない」というタイミングは多々あるはずです。

迷ったときは、なんでもいいからどちらかに決める

 そういう時はなんでもいいから決めてしまうことです。どちらだっていいんです。迷っていたって答えは分かりません。「ちょっと待てよ」となってはダメ。「エイヤ」とその場で決めてしまうことです。こうすることが部下のモチベーションアップにつながります。右と決めて後から間違えたと分かったら、「あの決断は間違えていたな、ごめんね」と謝る。そうすれば相手も「仕方ない」「まあいいか」と、怒ったりはしないはずです。

 経営者は「目標とする姿を画像化できている」ことが大事だと思います。どういう会社をつくろうかと考える時には色々な計画書を策定するものですが、そのほとんどがテキストから成り立っています。これを画像化すると周囲の人間にもイメージがしやすくなり賛同者、協力者を得ることができます。「今と将来像との違い」も瞬時に分かり、どちらの方向に進めばいいかの判断が容易になります。

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