「健全なぶつかり合い」なければチームの力は出せない

 GE会長兼CEOのジェフリー・イメルトは「いいチームをつくるためにはコンストラクティブコンフリクトが必要だ」とよく言います。健全なぶつかり合いがあってこそ、チームとしての力を発揮できるということです。会社がぼんと方針を出し、チーム全体が「はい、分かりました」と従うというのはいいチームとは言えません。

 個々の意見があり、自由にお互い発言し合えるような環境があり、みんながそれを真摯な気持ちで聞いて、議論をする。そういう場があってこそ、チームワークが発揮できます。そういう面をもっと強化しなければいけないと考えています。

 GEはかつては、カリスマ性のある強いリーダーが全体を引っ張っていく気風の会社で、会議の時には数人の意見が強く押し出されがちでした。でも、それではほかの意見が埋もれてしまいます。みんなが自由に議論し合えてこそコンストラクティブコンフリクトが生まれます。それがなければチームはできないという考え方です。

 この点で、日本の企業も立ち止まって考える必要があると私は思います。

 「日本の強みはチームワーク」とよく言いますが、本当にそうでしょうか。会社の方針が出たら「分かりました、頑張ります」となるのが日本。ここには先ほど説明したコンストラクティブコンフリクトはありません。

 「言いたいことはあるけれど遠慮しておいた」「反論するのは失礼だから控えておこう」というのでは本当のチームワークは発揮できません。意見があるのに言わないというのは、逆にチームに対して失礼だとすら思います。

 いかにコンストラクティブコンフリクトを生みながらチームワークを発揮していくか。日本GEには日本GEの別の意味でのチャレンジがあると感じています。