日々、上司・同僚・部下から評価を受け気付きを得る

 意識改革に絡めて人事評価も変えつつあります。

 これまでは上司が年に1回、部下を評価するというプロセスでした。しかし、こんなに早く色々なことが動いている今の世の中で、1年間待ってまとめをするのでは役に立ちません。そこで「Performance Development」制度を導入しました。社員が持つスマートフォンやタブレットにツールを入れて、上司、同僚、部下が日々、自由に評価を送ることができるというものです。

 「さっきのプレゼンテーションはこういうところが良かった」とか、「昨日のあの話には私は賛同できません」とか、「あなたのこういうスタイルはとてもいいと思います」といったことをタイムリーに評価します。社員は日々、それを利用することで日々、「気付き」を得て、改善につなげることができるという仕組みです。

 人材育成も変革しつつあります。

 GEは昔から人材育成に非常に大きな投資をしています。その額は実に年間10億ドル、1000億円以上に上ります。ニューヨーク州のクロトンビルにリーダーシップトレーニング施設があり、ここに毎年何千人もの社員を呼び、教育を行っています。

 以前は幹部候補の社員たちを集め、米ハーバード大学の教授やビジネスリーダーを呼んで講義を聞かせ、感想を言わせるといったプログラムが中心でした。今は圧倒的にチームによる参加が多くなっています。教科書を読んだり一方的に講義を聞いたりして学ぶのではなく、経験やディスカッションを通して考え、感じ、覚えるというスタイルに変えています。

 例えば、日本の発電部門のチームのビジネスリーダーとそのスタッフ全員をチームとして呼び、職場で取り組んでいる課題に対して、トレーニング中に教わったツールや考え方を活用してどう解決するかを議論してもらうといった内容です。