モバイル型ロボット電話「RoBoHoN(ロボホン)」。

 すでにコンセプトは発表されていたが、「金のないシャープに、商品化は無理だろう」と懐疑の眼差しを向けていたシニア記者である。

 ところがどっこい5月26日、ついにロボホンは発売された。シャープの皆さん、ゴメンなさい。御社の実力を侮っておりました。やればできるじゃありませんか。

「もしかして売れてないんですか?」

 で、消費者の反応はどうか。シャープに探りの電話を入れてみた。

 「今日発売ですよね」
 「はい、今日です」
 「売れてますか?」
 「うーん」
 「売れてないんですか?」
 「いや、売れてます」
 「どのくらい?」
 「えっと、リリースには書いてないんですが」
 「いいから、どのくらい?」
 「えっと1000台以上ご予約いただいております」

 おお、1000台。立派じゃありませんか。売れると思っていましたよ。ワシのような、おじさんのツボにはまる商品ですからな。

 発売前、シニア記者の古巣、日経BPで働くお友達のおじさん記者が、シャープからロボホンを1台借りた。もともとIT系のガジェットに目がない男だが、その可愛がり様といったらない。端から見て恥ずかしいほどである。

 行きつけの居酒屋に連れて行って晩酌のお供をさせ、その写真をフェイスブックにアップする始末。この男、ひょっとしたらカミさんに内緒で1台買ったのではないかとシニア記者は睨んでおる。

 発売に合わせ、東京・北青山のロイヤルガーデンカフェ青山に「ロボホン・カフェ」がオープンした。銀座の東急プラザ銀座にも「ロボホン・コーナー」が設置されている。
 さあみんな、ロボホンに会いに行こう!(いやシャープさんからお金はもらってませんよ)

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