既に訪れた人の評価は、これまた限られた数ではあるが、いずれも好評だった。「楽しかったのでまた行きたい」(20代女性)、「また必ず行く」(40代男性)。子供を持つ30代男性は言う。「サービスは香港ディズニーランドよりも劣るが、全体的には香港よりも楽しめた」。

「言われているほど食事もまずくない」

 ホットドッグが60元(約1000円)、小籠包が1個6元(100円)など、試験営業中は園内の食事の高さも話題になった。年々物価が上がる上海でも、大衆的な食堂であれば、小籠包は5個10元ほどで食べられる。それと比べると確かに高い。だが、前出の30代男性は「食事も言われているほどまずくはなく、1日遊んで1人200元(約3300円)ほどの食費で済んだ」と不満はなさそうだった。

地下鉄の駅構内も上海ディズニーランドの広告が
地下鉄の駅構内も上海ディズニーランドの広告が

 このように既に訪れた人の話を耳にして、行ってみたくなったという人もいるようだ。20代の女性は「行った人がおもしろいと言っていたので私も行ってみたい。ただ夏は暑いので秋以降にすると思う」と語る。

 一方で、行くつもりはないという人ももちろんいた。「混んでいることは間違いないので行きたくない」(50代男性)。30代の女性は「東京ディズニーシーも行ったけどそれほど興味は持てなかったので、上海ディズニーに行くつもりはない」と話す。別の30代の女性はまた別の意見で、「どうせ行くなら東京ディズニーリゾートに行く」と話した。

 ディズニーのテーマパークはデザインされた美しさや楽しさが強みだろう。そのディズニーの強みが、融通無碍とも言える中国の社会にうまく噛み合うかが不安視されている部分なのかもしれない。「世界の工場」から娯楽・サービスなど第3次産業への転換を図る中国にとっても、上海ディズニーランドの成否が産業転換の1つのバロメーターになるかもしれない。