日本の農作物の海外輸出に可能性を感じて起業。まずはシンガポールでおにぎり店を始めた。ポイント事業で飲食店のネットワークを作り、生産者とつないで食材輸出を本格化している。

(日経ビジネス2017年10月16日号 68~69ページより転載)
おにぎりで販路開拓
シンガポールのビジネス街で持ち帰り専門のおにぎり・弁当店を展開。おにぎりは1個250円程度で10種類以上を販売 (写真=原 隆夫)

 シンガポールのオフィス街、タンジョンパガール。複合施設のタンジョンパガールセンターに持ち帰り専門のおにぎり、弁当店がある。その名は「SAMURICE(サムライス)」。平日、昼12時を過ぎると周囲のビジネスパーソンを中心にお客さんが次々と集まる。常連客が多い人気店だ。

 店頭には明太子やサケ、おかか、ツナとマヨネーズ、梅干しなどオーソドックスなおにぎりに加え、照り焼きサーモンなどやや変わり種のおにぎりなど10種類以上が並ぶ。値段は1個3シンガポールドル(約250円)。

 弁当は唐揚げ、焼きサバなどこちらも典型的な日本の弁当で値段は1個10シンガポールドル(約830円)程度。おにぎり、弁当とも決して安くはないが、日本食ブームも追い風となって売れ行きは上々だ。

 このサムライスを運営しているのがアグリホールディングス(HD)だ。2014年7月、シンガポールに1号店をオープンして現在は5店舗に増やした。16年にはニューヨークにも進出、現在2店を運営する。