

小雨が降る4月17日の夕方4時。宮崎市内にあるコインランドリー「WASHハウス」にはクルマで乗り付けたお客が次々と入ってくる。
「これから保育園に子供を迎えに行くんです」。まとまった洗濯物を乾燥機に入れ、慌ただしく出て行く20代の女性。「最近、近所に引っ越してきました。道路沿いにあり目立つのでいつか利用しようと思っていました」と話すのは2人の子供を連れた30代の女性だ。
コインランドリーと聞いて多くの人は「入り口が狭く、店内にびっしりとマシンが並び、薄暗い」といったイメージを持っていることだろう。
コンビニのような店構え
だがWASHハウスの店舗は前面がガラス張り。コンビニエンスストアのような店構えだ。店内は明るく広々している。マシンもカラフルだ。

WASHハウスの児玉康孝社長は「24時間年中無休営業で、安心、安全、清潔な店づくりをモットーに、全国展開している」と話す。2002年12月、宮崎市内に1号店をオープン。2004年に福岡に進出後は九州全体に店舗網を広げ、15年には大阪、翌16年には東京にも出店した。店舗数は現在、410店。児玉社長は「今年は152店、来年は230店程度といった具合に毎年1.5倍のペースで新規出店を進める計画だ」と意気込む。
コンビニのような店構えに加え、WASHハウスには運営面での大きな特徴が3つある。フランチャイズチェーン(FC)方式で展開していること、店舗運営はWASHハウス本部が担い、FCオーナーは直接関与しないこと、宮崎市の本社にあるコールセンターで全店舗を遠隔操作、管理していることだ。
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