ユーチューブの位置付け
●米アルファベットの組織図
ユーチューブの位置付け<br/>●米アルファベットの組織図
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 グーグルは昨年、持ち株会社「アルファベット」を設立。自動運転車などを開発する「X」や投資部門の「グーグル・キャピタル」などは検索部門のグーグルとは別組織とした。ユーチューブはグーグルの中にとどまったままだが、その資産はアルファベット全体に波及する潜在力も持っている。

 米ネット業界に詳しい関係者はこう話す。「ユーチューブが持つ動画解析の技術は、今後アルファベットの他の事業でも生かせる」。例えばXが手掛ける自動運転車やロボットの開発において、画像解析は重要な要素技術となる。その意味で、ユーチューブが積み重ねてきた技術的な資産は今後活用の場が広がると見られている。

 ウォジスキCEOは「イノベーションの秘訣は速く変化すること。何かが変わったら自分たちも変わればいい。その繰り返し」と語る。世界最大の動画プラットフォームに育ったユーチューブは今、次の覇権を握るべく急速に変わろうとしている。

(日経ビジネス2016年4月25日より転載)