ユーチューブスペースの中でも最大規模を誇るのが米ロサンゼルスだ。ロサンゼルス国際空港に程近い好立地に立つ、3800平方メートルの広大な建物。内部には動画作成のためのあらゆる設備が完備されており、大小合わせ7以上のスタジオがある。会議室や病院、バーなどのセットがスタジオ内に組まれており、ユーチューバーはこのセットを使って実際に撮影したり、プロのカメラマンや演出家から撮影のコツなどの指導を受けられる(下写真参照)。

▶ロサンゼルスにある「ユーチューブスペース」(左)<br/>▶コンテンツの質が高く世界中で人気のユーチューバー(右)
▶ロサンゼルスにある「ユーチューブスペース」(左)
▶コンテンツの質が高く世界中で人気のユーチューバー(右)
▶LAのスペース内には7以上の撮影スタジオがある(左)<br/>▶スタジオではプロのカメラマンが撮影の仕方を教える(右)
▶LAのスペース内には7以上の撮影スタジオがある(左)
▶スタジオではプロのカメラマンが撮影の仕方を教える(右)
▶スタジオ内のセットは小道具もしっかり作りこまれている(左)<br/>▶有料サービスの責任者、ロバート・キンセル副社長(右)
▶スタジオ内のセットは小道具もしっかり作りこまれている(左)
▶有料サービスの責任者、ロバート・キンセル副社長(右)

有料化はもろ刃の剣?

 有料サービスは広告収入のみだったユーチューブにとって、新たな収益源の確保につながる。一方、広告を非表示にできる有料版会員が増えると、広告を出す価値は低下し、広告収入が落ちる可能性も高まりかねない。有料版はユーチューブにとって、「もろ刃の剣」でもあるのだ。

 この点に関して、ユーチューブレッドの責任者でもあるロバート・キンセル副社長はこう強調する。「ユーチューブの立ち位置はあくまでも、世界中の動画プラットフォーム。長期的に見ても、有料版での収益より広告収入が多い現在の状況は変わらない」。

 ブラジル、メキシコ、インド…。キンセル副社長はこうした新興国などで、さらに1億人のユーザーを増やせると試算している。英蘭系のユニリーバや米プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)などを例に、「同市場に製品を売り込むため、ユーチューブを広告媒体として利用する企業はまだまだ増え続ける」と自信を見せる。