学習機会の均等化を目指す

 夢を諦めかけていた時、中学校の校長が父の作品を100万円で購入してくれ、それを元手に塾に通い始めた。筑波大学付属高校へ合格。高校入学後は塾の特待生制度を使い、無料で学べる環境を手にして、東大に進学した。

 この経験から三橋社長が目指すのは学習機会の均等化だ。「自分は様々な人に支えられ幸運だったが、そうではない人もいる。貧困に加えて、首都圏と地方の教育格差も課題だ」。三橋社長はこう強調する。

 マナボのサービスを使った首都圏と地方の教育格差の解消に加えて、貧困問題への対応も進める。過去15万回分の授業は動画として保存しており、これらを再生する権利を格安で提供することを検討する。「過去の指導内容を再利用できれば、学力向上に貢献できる。学習意欲が高くても経済的に恵まれない人の助けになる」(三橋社長)

 日本には貧困状態にある子供が6人に1人の割合でいるとされる。学習機会を均等化することで、子供が夢を実現しやすい環境を実現することを三橋社長は目指している。

(日経ビジネス2017年4月24日号より転載)