新業態の確立を急ぐ
●しまむらグループの他業態の現状
しまむらのヤングファッション業態「アベイル」は苦戦している。陳列方法を変えるなど店舗改装を進めて、てこ入れをはかる
ベビー・子供用品の「バースデイ」は、現在210店舗。2016年2月期はしまむらを上回る新規出店を達成し、好調だ

「日本国内が面白い」

 野中社長が社長に就任したのは今から約10年前の2005年。中興の祖、藤原秀次郎前社長が築いた事業モデルを、少しずつ進化させてきた。野中社長の就任から、しまむらの売上高は4割以上、営業利益は2割以上増加した。

 海外事業は中国で14店、台湾で39店を展開しているが、店舗拡大には慎重だ。野中社長は「今は海外で一生懸命やるよりも、日本国内でやった方が面白い」と話す。国内市場をどこまで深く掘ることができるか──。昨年末に海外の店舗数が国内を上回ったユニクロとは、正反対の成長戦略を描く野中社長の言葉には、静かな決意がにじんでいる。

(日経ビジネス2016年4月4日号より転載)