favyは29ON以外にも業態の幅を広げている。昨年10月には、月額2000円の会費で、200円のコーヒーが1日1杯無料になる店舗「coffee mafia(コーヒーマフィア)」を東京都内にオープン。平日朝から夕方までの営業で、近くで働く会社員らをターゲットにする。こちらは、1カ月に10回ほど利用すれば元が取れる計算だ。

 生ハムとローストビーフが食べ放題で、ムール貝も付いたメニューを提供する洋食店「C by favy」も運営する。運営店舗の住所・電話番号は全て非公表。登録した会員に個別に案内している。

 favyはインターネットで小口資金を募るクラウドファンディングの仲介サイト「Makuake(マクアケ)」を使い、会員を集めている点も特徴的だ。テストマーケティングの側面があり、店ごとに会員を募集している。

 運営する飲食店の合計会員数は飲食店運営を始めた昨年から右肩上がりで伸びている。今年1月末で2095人、2月末には2300人を超える見通しだ。会員層も20~70代の男女と幅広い。

昨年秋から伸びが加速
●favyが運営する飲食店の合計会員数

自動洗濯物折り畳み機を展示

 主力の29ONについては新しい展開にも乗り出す。西新宿の本店に続き、今年2月16日には東京・池袋に新規店舗をオープンした。

 3月に開く予定の東京・表参道の店では、セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズが開発した自動洗濯物折り畳み機「ランドロイド」を展示する準備も進めている。店内で飲み食いしながら、3月に予約販売を始めるランドロイドに触れることができる。

 favyの売上高は2017年6月期の予想で約5億円とまだ小さいが、新規出店を加速し売り上げを伸ばす考え。「運営効率化を進めて店舗の採算性を高め、収益性が低い飲食業界の模範になる」(高梨社長)のも目標だ。

(日経ビジネス2017年2月27日号より転載)