販売の現場でノウハウを蓄積

DATA
アグリゲート
2010年設立
本社 東京都品川区西五反田1-23-7
資本金 1億6500万円
社長 左今克憲
売上高 4億円
(2017年4月期)
従業員数 37人
事業内容 青果店の運営
店舗数を増やし着実に成長
●アグリゲートの売上高の推移
<span class="title-b">店舗数を増やし着実に成長</span><br />●アグリゲートの売上高の推移
注:2016年4月期は決算期の変更のため15年11月から6カ月分の売上高

 アグリゲートの左今克憲社長は人材派遣業のインテリジェンス(現パーソルキャリア)での勤務を経て、10年1月にアグリゲートを設立した。催事などで野菜の店を出したりオンラインショップを開いたりした後、スーパーの野菜売り場も担当し、野菜を売るノウハウを徹底的に研究した。その経験から街の青果店に商機を見いだした。そして13年10月、旬八1号店を都内にオープンした。

 左今社長は「かつての街の青果店は仕入れたものに利益を上乗せして販売するだけ。天候要因などによって市場価格が高騰すれば高値を付ける。品ぞろえ、値付け、接客で顧客ニーズに十分応えきれていなかった」と指摘する。

 一方、旬八は緻密な値付けや利益計算に基づいて、最適な仕入れを計画的に行う。かつての一般的な青果店の売り方とは正反対だ。

 まず顧客ニーズと買ってもらえる価格を店頭で探る。扱う青果はすべて実際に試食して、品質に見合った価格を設定する。だが、いくら品質がよくても高ければ売れない。野菜は生産量によって市場価格が乱高下する。高すぎると判断したものは定番品でも仕入れない。逆に仕入れ値が下がっても安易に値下げはしない。

 左今社長は「通常の青果店の粗利は25~30%程度だが、旬八の粗利は50%程度を維持している」と話す。

 店頭では売れ行きを見て、値段を上げ下げする。そしていつ、どこから仕入れたどの製品がいくらで売れたかを詳細に記録する。この単品管理に基づいて仕入れをするのが旬八の特徴だ。

 その仕入れルートは都内の青果市場と産地直送、自社農場と多様だ。産直では全国100カ所の農業生産者や各地域の農業組合(JA)と取引をしている。

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