事前に動作を教え込まなくても動く産業用ロボットの「頭脳」を開発する。様々な製造業や物流の現場で、生産効率を高めるために活躍し始めている。

(記事中の情報は、「日経ビジネス」2017年1月30日号に掲載した時点のものです)

自分で見て、考え、動く
無造作に詰め込まれた物体でも、自ら計算して効率よい拾い上げ方・運び方を割り出す(中央は動作確認に当たる滝野CEO)(写真=藤村 広平)

 レトルトカレー、コーヒー、プリンターのインクカートリッジ…。ロボットが、コンテナの商品を発送用のケースへと次々に移し替えていく。通販大手アスクルが2016年末、横浜市の物流センターで稼働させた自動ピッキングラインの様子だ。

 対応する商品は約1000種類。商品パッケージは大きさも形もバラバラだ。拾い上げる条件も、商品がコンテナの真ん中に置かれていたり端に寄っていたりと毎回違う。それでもロボットは、1時間に約500アイテムというスピードでケース詰め作業を迅速にこなす。

 「ネット通販市場の拡大で、物流センターで働くスタッフの負荷が高まっている。ロボットの活用は、問題解決のイノベーションになる」。アスクルの池田和幸・執行役員はこう期待する。