産廃業者からの仕入れも収入

 越智社長らが数年がかりで作り上げた事業の特徴は、売上高の「両手取り」にある。産廃処理業者から廃棄カーペットを仕入れる際に処理受託料を得て、千葉県八千代市の工場で製造した再生樹脂をカーペットメーカーに売るというものだ。「リサイクル技術を持つ会社の収入の多くは処理受託料だが、うちは再生樹脂の販売が売上高の3割以上を占めている」と越智社長は話す。

 年間に仕入れる廃棄カーペットの量は過去6年で倍近くに増え、再生樹脂の売り上げも右肩上がり。「関わる企業すべてにメリットがある」(越智社長)ことが好循環を支えている。

 まず産廃業者にとっては、埋め立て処理の半額の費用で廃棄カーペットを引き取ってもらえるメリットがある。またカーペットメーカーにとっては、石油由来の樹脂の半額程度で再生樹脂を仕入れられ、自社製品が環境対応商品であるとうたえる。

 数年前からは、森ビルなど複数の大手不動産会社が自社物件で発生する廃棄カーペットをリファインバースに持ち込み、カーペットメーカーが再生樹脂で作った商品を購入して新たに敷く動きも出てきている。

 オフィスビルの入居企業は、業績が良くなると人員拡充のためにより広いビルへ移る。一方で業績が悪化した企業も経費削減のために手狭なオフィスに移転することが多い。そのため「廃棄カーペットは景気にあまり左右されずに常に一定量発生する」というのが越智社長の経験則だ。

 2017年6月期の業績は、売上高が前期比13.5%増の24億600万円、営業利益が同31.5%増の3億5100万円と、4期連続の増収増益を見込む。

営業利益率は14%へ
●リファインバースの業績推移
営業利益率は14%へ<br /> ●リファインバースの業績推移

 2桁の営業利益率を確保できるのは、競合がほとんど存在せず市場をほぼ独占しているからだ。過去に数社が参入したものの、いずれも数年以内に撤退している。

 リファインバースはカーペットの再資源化技術で特許を取得しておらず、核となる技術は公開していない。そのため、後発企業が同様の事業に乗り出すには再生技術を編み出す必要がある。

 また、2006年から再生工場を稼働してきたリファインバースにコスト面でも勝たなければならない。大手メーカーなら不可能ではないかもしれないが、前身企業が産廃処理業者だったリファインバースのように、仕入れ網を整備するには時間がかかる。

 同社は2016年7月に東証マザーズ市場への上場を果たした。初値2770円は公開価格を62%上回り、12月には終値ベースで7300円に届いた。投資家の期待が集まるのは、成長シナリオを提示できているためだ。

 その一つが新規事業。従来は廃棄カーペットの塩ビ部分のみをリサイクルしていたが、2014年1月に産業革新機構からの出資を受けて、ナイロン繊維の再生技術の確立に成功。2016年4月には日東化工からナイロン再生製品事業の譲渡を受けた。この分野の顧客基盤を手に入れ、現在は千葉県富津市で新工場の立ち上げ準備を進めている。再生ナイロン事業は2018年以降に収益に寄与する見込みだ。

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