小売りや金融機関でも導入

 クリップラインを導入した外食チェーンでは、調理から接客までのそれぞれの作業について、数十秒の「手本」を撮影する。現場のスタッフは勤務中の空いている時間を使い、専用アプリケーションが入ったタブレットで動画を視聴。作業手順を覚えたら、タブレットのカメラで自らの作業を撮影してもらい、手本と同じようにできているかをその場で確認できる。

 撮影した動画を本部に送ってSVなどが確認すれば、店舗の巡回を増やさなくても指示を徹底できる。高橋勇人社長は「動画を見れば、習熟度に問題があるスタッフが目立つ店舗が分かり、集中的に指導することもできる」と導入のメリットを強調する。

 クリップラインは1店舗当たり月額1万円から利用可能。結婚式場などのサービス業、カー用品店などの小売業、金融機関など20社以上、1884店舗(2016年9月末)で導入されている。

 そのうちの一社が吉野家ホールディングス傘下の吉野家だ。2000本の動画を製作し、店に配備されたタブレットと専用アプリを使って新人などに作業のコツを学ばせている。「店長が新人に張り付いて作業を教える負担を軽減できた」(吉野家)という。

 多言語対応もクリップラインの特徴だ。今年8月から、英語や中国語、ベトナム語、ネパール語、ミャンマー語に対応した動画も用意している。

 作業手順だけでなく、例えばなぜおしぼりを提供するのかといった、日本独特の「常識」も動画コンテンツとして用意している。日本語がそれほど堪能ではない外国人アルバイトにも作業を教えやすくして、導入企業の人材確保を手助けすることが狙いだ。

金融機関など活用する業界も増加
●教育システム「ClipLine」の導入店舗数