SBSホールディングス
設立 1987年 社長 鎌田正彦  売上高 1491億円(2016年12月期) 営業利益 75億円(同)

特徴
  • 祖業は企業間の即配(当日配送)
  • 雪印物流などの買収で業容を拡大
  • 輸送効率化の「カスピアン・プロジェクト」を実施

 アマゾンの当日・スピード配送を担おうと動き始めた物流各社の取り組みから浮かび上がるのは、不足するトラックとドライバーの苛烈な争奪戦だ。ある物流コンサルタントはこうした状況を、「中小の配送会社や個人事業主を束ねる“元受け”が誰になるかという争いだ」と分析する。その争いの結果、過酷な宅配の現場の状況は変わるのだろうか。

 丸和やファイズ、SBSHDはいずれも、適正な運賃を得て、社員や委託先の中小・個人事業主などの待遇を改善して物流業界の地位向上を目指したいという。運賃が上昇すれば、宅配業界で働くことを希望する人が増えるかもしれない。

 だが、巨大な力を持つアマゾンのような荷主や、競合との関係の中で、思惑通りに計画が進むのかどうか、危うい面もある。実際、軽貨物輸送の個人事業主が組織する協同組合の赤帽の関係者は、「『プライムデー』のためにアマゾンが委託している運送会社から要請が来たが、運賃単価を重視する我々には採算が合わず断った」と打ち明ける。

 国内最大の荷主、アマゾンの飽くなき拡大欲に応えようとする新興勢力が、持続的な宅配インフラを構築していくには、乗り越えなければならない課題も多い。