第一生命、セブン&アイ、サントリーの取り組み

 1位に輝いたのは第一生命保険だ。06年から仕事と家庭・育児の両立支援策を拡充、13年からは管理職以上の上位職位への登用を見据えて階層別に研修などを実施してきた。

 マネジメント層の意識改革にも力を注ぐ。「成長を信じ、リスクを恐れず役割を与え、最後までメンバーを守る覚悟をしている」など、部下の育成方針を示した「『活かすボス』の心得12か条」を作成。マネジメント層を巻き込みながら取り組みを続けた結果、「働きがい」と「働きやすさ」を測る4つの指標で、おしなべて高得点を獲得した。

総合ランキング2位の住友生命保険は全社で働き方改革を実施中。業務の無駄を省き、仕事と私生活を両立しやすい環境を整える

 2位には住友生命保険がランクインした。育児休業は子供が3歳になるまで取得できる、介護休業は家族1人につき3回を上限に通算1年の範囲内で分割取得可能など、法定を上回る育児・介護の両立支援制度を整備。長時間労働の是正にも取り組み、ワークライフバランス度でも2位となった。

 3位に入ったのはセブン&アイ・ホールディングスだ。12年からダイバーシティ推進の取り組みを開始し、今年で6年目。女性管理職比率(課長級)は12年の14.2%から16年には23.0%に伸長。女性役員も23人にまで増えた。

 業種別ランキングの上位には、働き方改革に積極的に取り組む企業の躍進が目立った。

業種別ランキングは顔ぶれが多彩
●業種別・女性が活躍するベスト3社

 食料品業界で1位となったのはサントリーだ。16年から働き方改革を経営課題の一つと位置づけ、部署ごとに目標を掲げて具体的な取り組みを立案・実行。生産性の高さを人事評価の指標にするなど多角的に長時間労働是正に取り組んだ結果、「1年間で全社の残業時間を約10%削減した」(サントリー)。

 ITをフル活用しながら働き方改革に取り組むのは、情報・通信業界1位の日本IBMだ。電話会議システムや社内SNSなどを活用し、外出先や自宅にいてもチーム間で情報を共有したり、チームワークを効率化したりできる仕組みを整える。

 総合ランキング上位でおなじみの企業では、さらなる女性リーダー育成や管理職登用への取り組みが際立つ。

 サービス業界1位、総合ランキング5位のパソナグループは15年より「副役員制度」を導入。副役員に任用された社員は情報収集や分析などを通じて役員をサポートする。15年に副役員に任命された16人のうち5人が女性で、うち2人は早くも執行役員に昇進した。

 サービス業界で3位のジェイティービーは、女性管理職の登用度を測る「管理職登用度」で1位を獲得。ロールモデルが少なかった中堅層の法人営業職の女性を対象にメンタリング研修を行うなどの“人材引き上げ策”を講じた結果、「国内グループ会社の女性役員比率を16年に5%にする」との数値目標を計画通りに達成した。