重視する点、トップは「安さ」

 中ジョッキといっても、実はチェーンによってジョッキのサイズが違い、表面的な「価格」だけでは一概に安さを測れない。そこでサイズを明らかにしているチェーンから聞き取り、1ミリリットルあたりの価格を算出した。その結果、鳥メロが0.55円で最も安かった。2位の鳥貴族(0.83円)などを大きく引き離している。

 居酒屋を選ぶ際の消費者意識を探るため、日経ビジネスは3月中旬、首都圏在住の成人男女にネットでアンケートを実施した。

財布のヒモは固くなっており、値上げすると客離れの恐れ
  • 友人や同僚と居酒屋チェーンに行く場合、1人あたりの支払い料金はいくら程度が妥当だと考えていますか。
  • 通常、居酒屋チェーンで支払う金額は、2~3年前と比べてどのように変化していますか。
  • 2~3年前と比べて居酒屋チェーンを利用する頻度はどのように変化していますか。
  • ビールなどお酒が値上げされた場合、居酒屋に行く回数は変わりますか。
  • 居酒屋チェーンに対して何を重視していますか?
調査概要 : Q1~5とコスパ人気ランキングは、マクロミルに委託し、2018年3月15日から16日にかけてインターネットを通じて調査した。大手居酒屋チェーンが集中する首都圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)に住む20歳以上の男女515人から回答を得た。Q3は四捨五入のため合計が100%にならない。コスパ人気は各居酒屋チェーンについて利用したことがある人のうち、「コスパがよい」と回答した人の割合。店頭での料理の重量の計測は3月中旬、東京都内の店を任意に選んで実施。コスパ比較ではビールの銘柄や食材の違いは考慮していない。店舗の違い、調査後のメニュー変更などでサイズや値段が異なる場合がある。
コスパ人気の上位3チェーン
利用したことがある人のうち、コスパがよいと回答した人の割合
1鳥貴族62.0%
2串カツ田中43.4
3磯丸水産38.7
ビール生ビール(中ジョッキ)のコスパ比較
ジョッキサイズを公開していない居酒屋チェーンを除いた順位
1ミリリットル
あたりの料金
料金/ジョッキサイズ銘柄
1位三代目鳥メロ0.55199円/360ミリリットルスーパードライ
2位鳥貴族0.83298円/360ミリリットルザ・プレミアム・モルツ
3位土間土間1.08390円/360ミリリットルスーパードライ
4位八剣伝1.13430円/380ミリリットルスーパードライ
5位庄や1.23490円/400ミリリットルスーパードライ
(イラスト=Freepik)

 居酒屋チェーンで支払う1人あたりの料金は「3000円未満」が半数を超えた。2500円未満の低価格志向の消費者が約4分の1を占める。使う金額の変化では2~3年前に比べて「減っている」と答えた人が32.0%と「増えている」の13.6%を上回った。利用する頻度では「減っている」が58.4%を占め、消費者の財布のひもは固くなっている。

 こうした節約志向を反映して、居酒屋チェーンに対して重視する項目を聞いたところ「料金の安さ」が55.5%でトップ。2位の「料理の味」(55.3%)をわずかに上回った。

 「安くておいしい」という「お得感」、つまりコストパフォーマンスはどのチェーンが高いのだろうか。利用したことがある人のうち、「コスパがよい」と回答した人の割合は、鳥貴族、串カツ田中、磯丸水産の順となった。運営会社に聞いた客単価(概数)は鳥貴族が2100円、串カツ田中は2300円、磯丸水産2600円といずれも居酒屋チェーンの中でも低価格帯に属する。