歯科検診で口臭予防

 16年には健康診断で口臭予防のための歯科検診を実施した。口臭測定で一定値を上回った従業員には、歯科医院への通院を促している。さらに、車内ににおいがこもりやすい夏と冬を中心にコールセンターから運転手に換気を呼びかけるほか、朝礼時には運転手同士で対面でのにおいチェックも実施する。

 健康診断での歯科検診はコスト増加につながる。そこまでして対策に取り組むのは「ライドシェア(相乗り)サービスの台頭や自動運転の開発加速などタクシー業界を取り巻く状況が厳しさを増しており、運転手を抱える現在のビジネスモデルで生き残るためには接客力を高めるしかない」(田中取締役)からだ。「乗客からのにおいに対するクレームは激減している」と言い、効果は徐々に出ているようだ。

 人事評価にまで踏み込んでスメハラ対策を行う企業も出てきた。

 例えば、メガネ販売のオンデーズ(東京都品川区)。同社では15年に国内すべての従業員の服装規定に「におい」の項目を導入、16年からは人事評価に盛り込んだ。

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メガネ販売のオンデーズは、服装規定に「におい」の項目を盛り込んだ。店舗の裏などに張り出し、におい対策を徹底する。人事評価ではにおい対策も査定対象に

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