日産自動車は2016年7月末、高速道路の単一車線上での運転を支援する「プロパイロット」を発表した。渋滞走行など低速域でも、アクセルやステアリング、ブレーキを自動操作するのが特徴。日産は“自動運転技術”と呼ぶが従来と同様の運転支援システムであり、運転者は運転に注意を払う必要がある。
8月24日に発売する3列シートの新型ミニバン「セレナ」から搭載する(下写真、図1)。同技術を搭載した車両の価格は発売時に公開するというが、300万円を切る水準に設定するという。

プロパイロットは、先行車追従機能と車線維持支援の二つのシステムを同時に、停止まで含めて使えるようにした(図2、3)。高速域だけでなく、渋滞走行時でも先行車に追従して運転するため「運転者の運転負荷を大きく軽減できる」(AD&ADAS先行技術開発部長の飯島徹也氏)とする。
副社長で開発担当の坂本秀行氏は「自動車事故の9割は運転者に原因がある。今回のシステムは運転者の負荷を減らすため、究極の目標である事故ゼロに近づく」と述べる。
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