ロサンゼルスにあるエッグドナー・プログラムのオフィス。外観も内観も民家のよう
ロサンゼルスにあるエッグドナー・プログラムのオフィス。外観も内観も民家のよう

 顧客にドナーを紹介する際の基本的な前提として、同社は顧客と外見の似たドナーを紹介する。肌の色、髪の色、瞳の色、その他の肉体的特徴が母親とエッグドナーでかけ離れていれば、生まれてくる子供が母親の子供とは思えない外見になってしまうからだ。

IQテストの結果も卵子選択の一要素

 この条件をクリアした上で、顧客はドナーに自分の理想を投影する。知能の高い子供がほしい、スポーツの得意な子供になってほしい、クリエイティブな才能を秘めてほしい…。そんな顧客のニーズに応えるために、エッグドナー・プログラムでは、ドナーの学生時代の成績やIQテストの結果なども顧客に提供している。

 意図的に子供の特徴をつくり上げるところから、卵子提供は「デザイナーベビー」と呼ばれ、時に批判される。だが、特徴を戦略的に付加できるのであればそうしたいと思うのが人情。ドナーの美貌を写真で見て確認し、様々なスコアを見比べながら、顧客は夢を膨らませる。

 「以前、ハーバード大学メディカルスクールの教授がドナーを探してほしいと相談に来たことがありました。優秀な方がどんなドナーを希望されるのかと思ったら、真っ先に外見の優れたドナーを探し始めたことを覚えております」

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