「変わり種のパック」「動物由来」「冷やしコスメ」

 直近で韓国の美容界で注目されているジャンルが、冷蔵コスメです。

 配合されている有効成分が最も浸透しやすい10℃で保管し、冷たいまま使用するという新しいタイプの化粧品です。ドラッグストアでは冷蔵ケースの中に陳列されています。購入すると、保冷剤付きのバッグに入れて手渡されるなど、まさにアイスやケーキのような扱いです。冷蔵して使うという物珍しさで、20代後半から30代後半の女性を中心に人気が上昇しています。

 ほかにも話題をさらっているのが「Bomb Pack」。爆弾パックという過激な製品名のこのコスメは、顔にパックを付けた瞬間、「パン、パン」と泡がきめ細かく弾け、毛穴の老廃物を除去して肌に水分と栄養分を補給するとうたっています。美白や透明感、リフティングなどの効果もあるという、パックとクレンジングを一度に済ませられるオールインワンコスメなのだそうです。

 入れ墨リップから、ひんやりジェル、サーモンクリーム、ボディパック、ヤギミルク化粧品、冷蔵コスメ、爆弾パックなどと、駆け足で最近の韓国コスメ事情を追ってきました。

 一見、脈絡なく、のべつ幕なしに新ジャンルが登場している印象ですが、共通点でくくると大きく3つの傾向が見えてきます。

 1つ目が、変わり種のパック。入れ墨リップは唇のパックであり、ボディパックも従来、フェース用一辺倒だったパックを体の様々な部位に展開したものです。もう1つが動物性由来成分ということです。サーモンやヤギミルクなど、有効な動物性成分を積極的に探索し製品化しています。そして最後が、冷やしコスメです。昨夏にひんやりジェルが流行り、現在は冷蔵コスメが登場しています。これら3つの傾向は、韓国のコスメ業界でヒットを生むキーワードと言えるでしょう。

韓国のコスメショップで陳列される化粧品群。韓国人の美への飽くなき探求心から、今後どんな仰天コスメが生まれるか、楽しみだ

 本コラムでは、アジア各国の最新トレンドを発信している「TNCアジアトレンドラボ」の情報をベースに、トレンドを深掘りした記事を連載します。次回のテーマはアジア全体に広がるエコ意識です。中国で古着リサイクルに活躍する「熊猫回収箱」、韓国の「交換型図書館」、フィリピンのスーパーで広がる「脱ビニール袋運動」などについて紹介します。