台湾で広がる「電球ドリンク」

 台湾からは、もう一つSNSウケしているヒット商品を紹介します。台湾では、連日夜遅くまで営業する屋台街「夜市」が生活に浸透していて、台湾旅行でははずせない観光名所ですが、その夜市で2016年一番の人気となったのが、電球型のボトルを使ったドリンク。西南部の都市、台南の夜市では、電球型のミルクティーを売る屋台に、開店1時間前から長蛇の列ができるほど盛況です。

 ミルクティーの色は紫色や黄色、オレンジ色など何とも毒々しい色ですが、例えば紫色は蝶豆花(バタフライピー)というハーブの一種によるもので、アンチエイジングに効果があると言われており、意外にも健康ドリンク。これまでになかったボトルとその魅惑的なドリンクの色はとても写真映えするため、SNSウケを狙った若者たちが争うように投稿し、瞬く間に台湾全土に広まりました。その余波は海を隔てた韓国にも達し、ソウルでも同じような「電球ドリンク」がヒットしています。

台湾や韓国では、電球型のボトルにドリンクを入れて販売。価格は70~80元(約250円~290円)。見た目の奇抜さがSNSウケした

 アジアの若者は日々、SNSで発信するためのネタを探しています。インスタグラムの人気からも理解できるように、今はどの国でも、文字よりも写真が重視されており、SNSウケする見た目かどうかは、アジアでヒット商品を生むための極めて重要な鍵なのです。

 本コラムは、アジア各国の最新トレンドを発信している「TNCアジアトレンドラボ」が調査した「アジア10ヵ国フードトレンド」をベースにトレンドを深掘りした記事を連載します。次回のテーマは、アジアの大都市で広がりつつある「脱コメ」「脱パン食」の動き。なぜ、コメもパンも食べないのか。背景には健康とダイエットを過剰に意識するアジアの都会人の共通項が見えてくるのです。