マークシート方式が日本をダメにする

鈴木:これまでのようにマークシート形式の入試を続けていると、この国はダメになると思います。あれは要するに、人から与えられた選択肢を消去法でつぶしていき、最後に残ったものにマークするというものです。つまり、製品のダメ出しをしているのと同じです。

成毛:確かにそうですね。

鈴木:そういう人を毎年何十万人と量産するのが、マークシート方式の今の大学入試センター試験なんです。一方で、白い紙に自由に論述していくとなると、2つとして同じ答案はできません。それこそがオリジナリティーであり、イノベーションであり、クリエーションです。

成毛:そうですよね。大学の入試が変わると、高校、中学の教育が変わるだけでなく、輩出される人材も変わるということです。それはいいことですよね。これからの子供たちは、イノベーティブかつクリエイティブな人間になる教育を受けられるわけですから。

鈴木:ですから、マークシートに慣れきったお父さんお母さんは、子供たちにバカにされるようになってしまうかもしれません。

成毛:今、ちょうど小学生や中学生のお子さんがいる方は、要注意ですね。ただ、STEMだけ勉強すればいいというわけでもないでしょう。

鈴木:そもそも、STEMという言い方が古くなっています。ですから今頃「なぜSTEMを学ぶのですか?」と言っている大人は、1周どころか2周遅れています。

 そして「なぜ学ばなければならないのか」がわからない大人は、今すぐ、ビジネスの現場から退いたほうがいいほどです。

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