ガラス越しではなく

成毛:新しいところでは、まず1階の「地球史ナビゲーター」がとても印象的でした。

藤野:今回のリニューアルでは地球館の3分の1にあたるスペースを今までになかった概念を取り入れて改修したのですが、1階の入ってすぐのところは全体の入り口にあたる場所ですので、宇宙史・生命史・人間史の壮大な物語を映像とモノでざっと見ていただこうという主旨で、あのようなスペースを設けました。

1階「地球史ナビゲーター」へようこそ
1階「地球史ナビゲーター」へようこそ

成毛:中央には、アロサウルスの骨格標本と、気象衛星ひまわり1号、隕石の3点が暗示的に展示されていますし、その周囲には、それぞれのテーマを象徴するモノがケース越しではなくそのまま展示されていて驚きました。それに、部屋をぐるっと囲む巨大スクリーンのアニメーションもよくできていますよね。

藤野:とても良いものになったと思います。

成毛:気になって調べたら、イラストの原案は斎藤俊介さんという、CMやライブ映像でも活躍されている方、監督は坂井治さんという、NHK『みんなのうた』などで活躍されている方なんですね。登場する動物たちも、一見、可愛くデフォルメされているようですが、一つ一つが忠実で、それぞれ種が特定できるのだと伺って、さすが科博だなと感心しました。

藤野:おかげさまで好評で、多くの方に見ていただいています。それから、科博のなかでも人気の、地下1階の恐竜のスペースもリニューアルしました。迫力ある形にできたと思っています。少し狭いのですが。

成毛:それが、恐竜がこちらに迫ってくるような雰囲気を作り出していると思います。

地下1階「恐竜の謎を探る」
地下1階「恐竜の謎を探る」
最新の研究に基づき、しゃがんだ姿勢で再現されたティラノサウルス
最新の研究に基づき、しゃがんだ姿勢で再現されたティラノサウルス
新刊の取材時は、標本資料センターコレクションディレクターの真鍋真さんのご案内で地下1階を巡りました
新刊の取材時は、標本資料センターコレクションディレクターの真鍋真さんのご案内で地下1階を巡りました

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