PDCAは仕事の基本。しかし、現実には「言うはやすし、行うは難し」。いざ実践しようとすると、多くの企業がつまずく。なぜか。
「特に中小企業の場合、かなり根本的なところでつまずくケースも目立つ」。こう指摘するのは、中堅・中小企業の経営幹部向けセミナーの講師としても人気が高い、イタリア軒(新潟市)の井東昌樹社長。その理由を読み解き、解決策を探る。
中小企業ではなぜ、PDCAがなかなかうまく回らないのか。
これが本稿のテーマです。「なぜ?」に始まり、「どうしたらPDCAが回るのか」を考えていきたいと思います。
仕事におけるPDCAサイクルの重要性について異論のある人はあまりいないでしょう。
すなわち、計画(Plan)をつくって実行(Do)し、その結果を検証(Check)して改善の手(Act)を打つ。このサイクルをいかに速く確実に回すかで、仕事の成果は大きく変わる。
組織であれ、個人であれ変わらない、普遍性の高いセオリーです。
しかし、いざ現場でPDCAを回そうとしても、なかなかうまく回らない。これもまた多くの人が痛感しているところではないでしょうか。
PDCAは言うはやすし、行うは難しです。
なぜPDCAがうまく回らないのか、という問いに対し、次のような説明がよくなされます。

Powered by リゾーム?