社員の動き方に不満のある経営者やリーダーは多いだろう。生産性向上が問われる今、どうすれば社員や部下の行動は変わるのか。社員の行動マネジメントの体系化に挑む山北陽平氏に聞いた。

(聞き手は、日経トップリーダー編集長 北方雅人)

山北さんは経営コンサルタントとして、組織の行動マネジメントに着目しています。

山北:かつて、当社の企業研修に参加した若手社員が、研修を受けた直後はやる気に満ちあふれているのですが、会社に戻るといつも通りの仕事しかできないという例がよくありました。

 結局、組織を統率する経営者やマネジャーが管理の方法を変えない限り、社員の行動は変わらないと痛感したのです。

山北陽平(やまきた・ようへい)氏
アタックス・セールスアソシエイツ コンサルタント。富士通グループ主力販売会社の営業として、トップクラスの成績を収める。その後、営業コンサルタントとして企業のコンサルティングに従事。『結果を出すリーダーほど動かない』(フォレスト出版)などの著書がある(写真:菊池一郎)

社員が思うように動かないのはマネジャーの責任だと。

山北:例えば、成果が出ない社員に「なんで、おまえはいつも営業成績が悪いんだ!」と叱るマネジャーがよくいます。でも、社員はどのようにすれば成果が出るのか分からなくて迷っているとしたら、その追及は意味がない。

 大切なのは、社員に成果が出る行動をしてもらうこと。結果を出したからオッケー、結果を出していないからダメと言うだけでは、マネジャーは何もしていないに等しい。行動を評価せず成果だけを評価していると、今の若い社員は混乱し、思考停止に陥ります。