飲食店運営のゴリップ(京都市)は、接客マニュアルに動画を使う。アルバイトのスタッフにはシフト入り前後の休憩時間に見てもらい、接客の向上に役立てている。
ゴリップは、韓国風焼肉サムギョプサルの「ベジテジや」、ステーキの「ゴッチーズ・ビーフ」など様々な業態を手掛けて店舗数を拡大。現在は東京や埼玉、愛知などにも出店している。
店舗ごとの教育水準のバラつきを解決
ゴリップでは、地域拡大に伴い、店舗が京都中心だったときの教育水準をどうやって全店で維持するかという点が課題になった。
サムギョプサル店の場合にはスタッフが肉を葉野菜で包んで食べる方法などを細かく説明する必要があるなど、気配りのある丁寧な接客が求められる。
そこで、お客が来店した時の客席への案内、オーダー、料理の提供、退店時の見送りなどをすべて動画で撮影。全店で参照できるマニュアルとして活用している。
次の動画(提供:ゴリップ)は、「ベジテジや」にお客が入店したときの対応方法を撮影したもの。対応を丁寧にすることの意味を詳しく解説してから、実際の接客を演じてみせる。身振りや声の掛け方など、言葉で通じにくい内容が伝わりやすい。

「若いスタッフは、スマートフォンでSNS(交流サイト)に投稿するのと同じ感覚でマニュアルを作成できる。マニュアルは、現場のスタッフにより伝わりやすいものに進化させることが大事」と、ゴリップの洪大記副社長は話す。
スマホさえあれば、動画を使った社員教育の教材は簡単に作成できる。社員育成に悩む社長は、動画の活用を試してみてほしい。
(この記事は『日経トップリーダー』2016年11月号の特集「動画で社員教育 仕事は見て学べ」を抜粋・加筆したものです。編集:日経トップリーダー)
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