科学的根拠によって普及したマインドフルネス
マインドフルネスは米国で今、とても人気があります。ストレス軽減や集中力向上などに効果があると科学的な根拠が示されるようになってきたことで、見直されるようになりました。皆さんに今、実践していただいた慈悲の瞑想も精神面でプラスの効果をもたらすとされています。
それでは、スタンフォード大学の敷地内に約5億円を投じて4年ほど前に完成した瞑想専用の施設「Windhover」に移動して、今の慈悲の瞑想にもう一度取り組んでみましょう。施設内は携帯電話や私語は禁止です。入り口の横に座布団があるので、それを持って施設内の床やベンチに座布団を敷いて座り、瞑想してみてください(経営者が施設に移動し、瞑想を実践)。

(瞑想の施設から元の教室に戻る)今、瞑想に取り組んでもらいましたが、私は単に大学で瞑想法を教えたいわけではありません。最大の目的は、マインドフルなリーダーを育てること。そのために努力しています。どんな会社や組織でも、こうした目的を持つことが非常に大切になります。
人生の目的には大きく分けて2種類あると私は考えています。1つは自分にないものを持つ他者に共感し、その他者とつながること。2つ目は他者の人生に貢献すること。会社に属していても、こうした目的を持って働くことが重要になります。
目的を持って社員が働いている会社には3つのメリットがあります。1つは仕事に対する満足感を与えられること。2つ目は生産性の向上。そして最後が定着率向上です。米国企業は雇用の流動性が高いので、どれだけ有能な社員を会社にとどめておくかが大切になっているのです。
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