18年シーズンの新ユニホームは、長崎からサッカーを通して平和への思いを発信し続けることをテーマにした。その象徴として、背番号の上にユニセフのロゴを展開

 通常ユニホームにロゴを入れると、スポンサー料が入ってくるが、この場合、ジャパネットがユニセフに寄付金を支払い、ロゴを使用する格好だ。3年で実質1億円。ジャパネットが6000万円を寄付するほか、残り4000万円はチャリティー試合を開催したり、募金活動をしたりするなどして寄付金を集める。

「長崎は世界で2つしかない被爆地。そこで今回、一番多くの人の目に触れるユニホームに平和のメッセージを込めた」

 2月にJ1が開幕、V・ファーレン長崎にとって初めてのシーズンが始まった。1月15日からV・ファーレン長崎のシーズンチケットを発売したところ、電話が鳴りやまず、わずか1日で相当数のチケットが売れたという。

他のチームにはないユニークなグッズを展開(左はグミ、右は水)

 V・ファーレン長崎の変革は続く。4月19日、V・ファーレン長崎はドイツ1部リーグ、ブンデスリーガのレバークーゼンと、アカデミー選手育成・指導者の強化を目的に育成業務を提携すると発表。

 24日には三菱重工業が公募していた長崎市中心部の工場跡地再開発事業で、ジャパネットホールディングスを含む企業グループが優先交渉先に決まった。

 5年後をめどに2万3000人を収容するサッカー専用スタジアムを核にホテルやオフィス、商業施設の建設を目指す。「ますます忙しくなりそうだが、みんなの夢をかなえられるよう後方支援に励みたい」と髙田明氏は話す。

 V・ファーレン長崎に寄せる地域の期待は一段と高まっている。V・ファーレン長崎は4月26日現在、18チーム中9位。リーグ戦6試合目まで勝利なしで心配されたが、7試合目から4連勝と勢いがついてきた。

 全34試合中、10ゲームが終わったところ。リーグは12月まで続く。再び奇跡を起こせるか。正念場はこれからだ。

(この記事は「日経トップリーダー」3月号に掲載した記事を再構成したものです)

昨日の自分を超えていく――。
ライバルは「昨日の自分」。
他人と自分を比べず、「自分史上最高」を全力で追う。
ただそれだけでいつか自分がなりたいと思う自分になれる。
ジャパネットたかたの創業者・髙田明が
いつも頑張っているあなたに伝えたい成長のルールとは。

 不遇の時代をいかに過ごし、絶頂のときにいかに慢心を抑えるか。他人の評価に一喜一憂することなく、ただ、ひたすらに自分の夢を追い続けるための心構えとは何か。外見を飾り立てるのではない、内面からにじみ出る人の美しさとは何か――。

 ジャパネットたかたの創業者、髙田明氏が600年の時を超えて出会った盟友が世阿弥。能を大成した世阿弥の名言「初心忘るべからず」「秘すれば花」などを髙田流に読み解き、現代人に役立つエッセンスを紹介しています。また、能研究の第一人者、増田正造氏が監修。初心者も楽しく読めて、内容の濃い4編の解説を寄せています。