小山社長の人づくりの取り組みはこれだけではない。毎年5月に実施している海外研修も注目に値する。驚くのはその規模だ。

 社員数約70人の会社ながら、新人以外の全社員で1週間余りかけてフランスやイタリアの各地を回る。現地では著名なパティシエの店で指導を受けたり、地元で評判のレストランを巡ったりするほか、農業体験などにも取り組む。

海外研修では社員も学びが大きい

 この旅行には、新しい体験を通じて感性を豊かにするのはもちろん、社員のモチベーションを高める効果などを期待している。

海外旅行用に10日間の夏休み

 「一人前の職人になるには、様々な経験の引き出しが必要になる」という小山社長の考えの下、海外研修に加えて海外旅行も奨励する。海外旅行に行きやすくするため、夏休みは10日間休業する徹底ぶりだ。海外研修と海外旅行により、年に最低2回は異国の文化に触れることができる機会を設けている。