スマートアシストIII(SA III)は、従来のレーザーレーダーと単眼カメラを組み合わせたスマートアシストII(SA II)に対して、センサーを小型のステレオカメラに切り替えたのが特徴だ。従来のSA IIにはない、歩行者も検知できる自動ブレーキや、ハイビーム時に対向車が来るとロービームに自動的に切り替える「オートハイビーム」などの機能を備えている。

スマートアシストIIIでは、センサーとして小型化したステレオカメラを使う

 またSA IIIを搭載する車種では、超音波センサーを車両の四隅に配置した「コーナーセンサー」を軽自動車としては初めて装備した。障害物に接近するとメーター内表示とブザー音で警告してくれる機能で、ぎりぎりのスペースに縦列駐車するときなどに便利だ。このように、同社で最もベーシックな軽乗用車であるにもかかわらず「安全・安心」の水準を引き上げたのが大きな特徴だ。

「DNGAの原点」とは?

 充実したのは安全装備だけではない。新型ミライースを見ると、上級グレードにはLEDヘッドランプが装備され、従来から採用しているデジタルメーターも質感が向上して、全体に先代よりも立派なクルマになったと感じる。このLEDランプは、1枚の基板の裏と表にLEDを配置することで低コスト化に成功し「100万円クラスのクルマにもLEDヘッドランプが搭載できるようになった」(開発担当者)。ダイハツの軽自動車の中でも最もベーシックな車種でLEDヘッドランプが採用できるようになったのだから、これから出てくる新型車は、ほとんどがヘッドランプにLEDを採用してくるのだろうと想像できる。

新型ミライースの上級車種が装備するLEDヘッドランプ。1枚の基板の裏表にLEDを配置することで低コスト化した。

 さて、新型ミライースで非常に興味があったのが「DNGA」である。DNGAは、「ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー」の略で、新しいダイハツのクルマづくりのコンセプトである。すでに親会社のトヨタ自動車では新しいクルマづくりのコンセプト「TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」に基づく新型車が登場しており、TNGAのダイハツ版がDNGAということになるだろう。

 すでにスズキは、ミライースの競合車である「アルト」に新世代プラットフォーム「ハーテクト」を採用しており、新型ミライースでもプラットフォームを刷新してくるのではないかという期待があった。フタを開けてみると、残念ながら新型ミライースのプラットフォームは先代からの流用ということだった。にもかかわらず、ダイハツは新型ミライースについて「DNGAの原点」だと言っている。これはどういうことなのだろうか?