A18は、繭のような形状と、可愛らしい「顔」を備えたロボットで、柔らかい素材でできているのが特徴だ。何かの役に立つということよりも、搭載している人工知能(同社はCooperative Intelligence/CIと呼んでいる)によって相手の表情や声色から感情を読み取り、もし悲しい感情を抱えている人がいれば、同様の悲しい表情をしたり、逆に楽しい気持ちの人には弾んだ表情を返したりする。本体を柔かい素材としたのは、「ASIMO」などでの経験から、子供がロボットに抱きつこうとするからだという。ただし言葉を発することはなく、あくまでも表情の変化や機械的な効果音などで反応する。三つの車輪を備え、あらゆる方向に動くことが可能で、人間と衝突しても衝突を受け流す機能を備える。

コミュニケーションロボットの3E-A18。外観だけ見たときは小型のロボットかと思ったが実物は意外と大きい。全高は公開されていないが、1mくらいはありそうだ

 B18は、短距離の移動をサポートするロボットで、同社が昨年のCESに出展したパーソナル移動ロボット「UNI-CUB β」に近い。坂道でも姿勢を保てる制御を備え、人間が乗って使用するのはもちろん、上部のアタッチメントを変えることで、ベビーカーや荷物カートとして使用することも可能だ。こちらもCIを搭載していて、人間に自動的に追従して動く。

 C18は、人だけでなくものも運ぶことを意図したロボットで、上部のアタッチメントを交換することで移動店舗にしたり、移動広告として使ったりすることも可能だ。ホンダでは使用例として出していないが、無人宅配などに使うことも可能だろう。

人やものを運ぶことを意図したロボット「3E-C18」。上部のアタッチメントを交換すると移動店舗や宅配用車両など様々な用途に使える

 今回発表された中で最も大型のコンセプトモデルがD18だ。これは四つの大径タイヤを搭載したプラットフォーム型のロボットで、上部のアタッチメントを交換することで、消火活動や農作業などに使える。悪路や不整地を走行することも可能で、農場や山間部などの路面状況の悪い場所でも移動することができる。これもホンダは使用例として出していないが、大径タイヤを小径のタイヤに置き換えれば、都市内の小型モビリティのプラットフォームとしても使えそうだ。

四つの大径タイヤを搭載したプラットフォーム型ロボットの「3E-D18」