最近、一緒に食事をした大手日系企業の女性役員から、こんな相談がありました。

「女性が大きなビジネスを作れるようになるにはどうしたらいいのでしょうか?」

 その企業では女性登用が進んでいて、女性の部長職もずいぶんと増えたそうです。しかし、彼女たちが作りだすビジネスは、社会貢献や女性の生活支援関連の領域で、数億円にも満たない売り上げ。会社の本業売り上げを超えそうな規模に成長しそうなものはまったく出てきていないと聞きました。

 新規事業は、会社の中長期の成長を担う取り組みです。新規事業を立ち上げにくい大企業の中で、新規事業を率先して取り組んでくれる存在はありがたい。しかし、大きく育つ見込みがない事業を次々立ち上げても、未来は開けない。

 数億円規模の新規事業の立ち上げが続き、マイナスの評価が社内に流れ始めた頃、社長から、「大きなビジネスを作れていない」「企業のビジョンを描けていない」と指摘を受けたと話してくれました。

 確かに、世界的大企業を作ったのは男性です。ソフトバンクの孫正義氏のように会社の在り方そのものを変えるような大型買収をして話題になるのは男性の経営者ばかりです。

 女性がビジョンを描けず、大きなビジネスが作れないのは、男女の脳の構造の差にあるとか、女性に妄想力が無いからだとか、いろいろな考察が出ています。

 GE(General Electric)の事業開発部には女性も少なからずおり、私のGE在任当時は、現WWF副議長のパメラ・ダレイさんが事業開発のトップだったので、女性に大きなビジネスが作れないと言われてもあまりピンときませんでした。

 女性に大きなビジネスは本当に作れないのでしょうか?