自分の中の不安に向き合い、対策を考える

不安要素1:家族のこと

・不安なことは何か?
 これから先どのくらいの期間家を空けることになるのかが分からない。家族としての自分の役割が果たせなくなることについて起きる不都合が不安。

・不安なことは自分がコントロールできるものか、できないものか?
 どのくらい家を空けるかはコントロールできない。家庭も大切だが、仕事も大切。現時点で仕事を放りだすことは私には絶対にできない。ならば、仕事か家庭かで悩むのは時間のムダ。

・できないものだとしたら、自分が納得できる形で解決できるか、できないか?
 家族としての役割が果たせなくなることは、夫・両親・親戚に頼むことや、アウトソースを利用することで一時的には回避ができそう。親族かアウトソースかの切り分けは、夫の判断に任せるのが、今打てる最善の手だ。

・できないとしたら、不安な状態を無視する、もしくは加味した上で、日々の業務をこなせるか?
 両親や夫をはじめとする家族との関係のフォローは不可欠だが、帰国してから考えるのでも遅くはないだろう。アウトソースはお金で解決できる。不安な状態は無視できる。

 後に、私が家庭内の見える化をおろそかにしていたため、夫にかなりの不都合が生じたことが分かりました。何がどこに保管されているか、家族それぞれの体調報告、アウトソース先の評価などの家庭内の見える化を徹底することで、突発時・本人不在時でも引き継ぎがスムーズにできる環境を整えています。この件については別の機会に詳しくご紹介します。

不安要素2:金融業界をよく知らない

・不安なことは何か?
 このプロジェクトで私が担当となった領域は金融業界でした。普段はIndustrialと呼ばれる製造業を担当していたので、自分の担当している業界は経験も知識も豊富でしたが、金融はほぼ素人。20代の頃にいくつかの金融プロジェクトにメンバーとして参加したきりです。製造業での事業開発プロセスとは大きく変わりませんが、専門知識が足りません。専門知識を学ぶ時間的余裕もありません。そんな私は適切な意思決定ができるのだろうか?不安に押しつぶされそうになりました。

・不安なことは自分がコントロールできるものか、できないものか?
 プロジェクト準備期間はコントロールできない。専門知識を自らすぐにプロ並みになるのは無理。

・できないものだとしたら、自分が納得できる形で解決できるか、できないか?
 プロジェクトを進めていくための全体像の設計、意思決定に必須な部分は専門家の活用や同僚を巻き込むことで、プロジェクト・マネジメントは可能。

・できないとしたら、不安な状態を無視する、もしくは加味した上で、日々の業務をこなせるか?
 全体像の設計とその中で自分が特に分からないことを明確にし、その部分を中心に金融業界30年の同僚に相談しながら、会社にとって最も良い選択になっているかしっかり考えることで、業務は適切にこなせるはずだ。

 このように自問自答しながら、自分の不安を整理し、不安があっても適切な意思決定に自らを導いて行けるようにしました。