中国との外交について物を言う必要はない

家田:そういったよく分からないことが日本だといっぱいあるので、自由な中国の方が、好きな人は好きだと思います。僕も好きなので、中国(上海)の方が暮らしやすいですね。

山田:なるほど。家田さんは中国にとても興味があったということですけれども、周りの同じぐらいの世代の人たちって、中国にどのような印象を持っているんでしょう。

家田:いわゆる政治の文脈の話だと思うんですけれども、物分かりのある人ならいわゆる嫌中とかそういう感情を持っている人は少ないと思います。

山田:でもメディアなんかを見ているとそれが多いじゃないですか。

家田:たぶんメディアは、誰に受けるかと考えていて、おじさん向けに書いていますよね。マーケティングですね。

山田:そうやって、若い世代の人は冷静にちゃんと判断して見ているんですかね。

家田:いい意味で興味がないと思いますね。高度な政治の話に対して庶民がそこまで言っても意味がないというか。

 また、1960年、1970年のデモとかあった日本って、そもそもほかにコンテンツがなかったから。やっぱり政治って一つのコンテンツです、面白いし。今っていくらでもコンテンツがあって面白いものがいっぱいあるから、政治を見なくてもいい。そういう意味で政治そのものへのいい意味で関心がない。

 これは完全に主観なんですけれども、何も中国との外交について物を言う必要はないかなと思って。関心がないぐらいの方がいいのかなと。それで変に「Twitter」とかで訳の分からない意見を言うよりは、知らないから興味ないみたいな方がかえって健全なのかと思います。

山田:なるほど。「Twitter」ということでいうと、ネット上というのはそれこそ嫌中、反中があふれているじゃないですか。となると、「Twitter」とか何かの書き込みなんかでわーっと言っている人って、実は家田さんの世代とか若い人じゃないという感じを持っていますか。

家田:若い人はそんなにむちゃくちゃ多くはないと思います。ただ、何かのきっかけ、親がそうだったとか、たぶんいろいろな要因があって、そのような考え方をする人もいると思うんですよね。

山田:僕ぐらいの世代だと中国に興味があるとか中国に留学したというと、本当に物好きとか変わり者以外の何者でもなかったんです。家田さんの世代だと、周囲の反応はどうですか。

家田:正しい選択と言われますね。

山田:へえ、正しい選択。

家田:理由は単純で、新しいサービスがどんどん生まれて、世界一の経済大国になると言われる国と関わるからです。

山田:そうですか。

家田:中長期的に今の一番トレンドというか、世界をつくって動かしている。お金の面でもそうですし、市場としても。

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