中国のスタートアップに特化した情報発信グループ「ChinaStartup」を運営する家田昇悟氏との対談の2回目。新しいインターネットのサービスは、中国で最初に起こっているという家田さん。将来は中国において起業も視野に入れている家田さんに、今の中国、これからの中国などについて聞いた。

山田:家田さんは、中国に関心のある人たちのコミュニティーを作っていますよね。

家田 昇悟
1991年生まれ。大学休学中に中国の日本酒コンサルティング会社で、営業・ECサイトのリサーチを経験。大学復学後、中国のスタートアップに特化した情報発信グループ「ChinaStartup」を立ち上げ、中国関連のリサーチやコンサルティングに従事する。参加者は2000人を超える。現在はインターネット企業にてマーケティングを担当。

家田:そうです。大学の在学中に作りました。

山田:どんな人たちが参加しているんですか。

家田:大きく2つあって、1つは実際に中国で商売をしている方々。インターネット業界に限らず商売をしていて、最新の中国のインターネット情報を知りたいというニーズをお持ちです。結局インターネットってすべての産業を飲み込むと思うので、バイドゥやアリババの動向はみんなが気にしています。

 もう1つは、日本で事業開発や投資をやっている方々です。彼らは、中国から学べという感覚を持っているので。

山田:若い人の中には、これから中国で起業しようという人もいるわけですよね。そういう人たちの多くはITで何かやろうと考えているのですか。

家田:それは人それぞれじゃないですか。レストランをしたければレストランで起業すると思いますし、インターネットで大きくスケールさせたいみたいな話であればインターネットを使うでしょうし。

山田:実際、そこのコミュニティーから起業した人というのは多いのですか。

家田:起業を促すためのコミュニティーではないので、ちょっと分かりませんね。

山田:中国にはよく行かれますけど、暮らしてもいいなと思いますか。

家田:そうですね、暮らしやすいと思いますね。適当なところが。日本だとエレベーターの中は静かにしないといけないとか、よく分からない「ルール」が多くないですか。

山田:そうですよね。携帯電話だって、移動中に使える電話なのに、日本では電車の中では使っちゃだめとか。

今まで誰も描くことのなかった中国版ヒルビリー・エレジー
3億人の中国農民工 食いつめものブルース

この連載「中国生活「モノ」がたり~速写中国制造」が『3億人の中国農民工 食いつめものブルース』として単行本になりました。各界の著名人からレビューをいただきました。

●私はこの例外的に「間合いの近い」取材方法を成り立たせるために著者が費やした時間と労力を多とする。長い時間をかけて、息づかいが感じられるほど取材対象の間近に迫るというスタイルは現代ジャーナリズムが失いかけているものである。
(哲学者 内田樹氏によるレビュー「感情の出費を節約する中国貧困層のリアリズム」より)

●「ブルース」という単語に何とも(やや古びた)哀愁があり、そしてカバーの写真の農民工の写真には、記念写真では決して撮れない、私自身が感情移入して泣いてしまいそうなリアリティがある。
(中国問題の研究家 遠藤誉氏によるレビュー「執念の定点観測で切り取った、中国農民工の心?」より)

●だが、最近の日本のソーシャルメディアでは、「親の時代はラッキーだった」、「親の世代より、子の世代のほうが悪くなる」といった悲観的な意見が目立つ。中国においても、農民工の楽観性や忍耐がそろそろ尽きようとしているようだ。
(米国在住のエッセイスト 渡辺由佳里氏によるレビュー「繁栄に取り残される中国の『ヒルビリー』とは?」より)

●同書で描かれるのは、時代と国家に翻弄される個人たちだ。歴史的背景や、共産党政権の独自性うんぬんといった衒学的な解説はさておき、目の前で苦悶している、もっと距離の近い苦痛の言葉だ。
(調達・購買コンサルタント/講演家 坂口孝則氏によるレビュー「年収3万の農民に未婚の母、中国貧民の向かう先」より)