習近平氏の蔵書リスト

【古典文学】

  • 「詩経」。周代(紀元前11世紀~紀元前8世紀)に編まれた中国最古の詩編で儒教の基本経典「五経」の1つ。
  • 「唐宋八大家散文鑑賞大全集」。2011年刊。韓愈、柳宗元など7世紀から13世紀の唐代・宋代に生きた名文家8人の散文を集めたもの。当時の社会や生活に根ざしたテーマの文章を多く収録している。
  • 「宋詞選」。中国の現代詩学者、胡雲翼(1965年没)がまとめた宋代の詩集。
  • 「智嚢」。明代(14~17世紀)の文学者、馮夢龍が編纂した。進退窮まった状況で人間が働かせる知恵の事例200あまりを、歴代の史書などから集めた説話集。
  • 「中国古典文心」。2014年北京大学出版社刊。20世紀有数の文学者といわれる顧随が、「論語」「文賦」など中国古典を読み解き新たな解釈を加えた話題の書

【近現代文学】

  • 「魯迅全集」。「阿Q正伝」「狂人日記」で著名な中国の「国民的」作家。解放後の中国では左派的作家の代表のイメージ。
  • 「老舎全集」。代表作に1930年代の北京で最底辺に生きた市民と、彼らの苦悩を作り出す社会構造を批判した「駱駝の祥子」など。文化大革命初期の1966年、紅衛兵の暴行を苦に自殺したものと見られる。

【辞典】

  • 「漢語大詞典」。上海辞書出版社刊。全12巻、収録語数37万あまりの中国語辞書の決定版。
  • 「中国哲学大辞典」。上海辞書出版社刊。収録項目6700あまりの中国哲学の専門事典。
  • 「外国小説鑑賞辞典」。上海辞書出版社刊。

【サイエンス・哲学】(※新浪新聞の記事は「サイエンス」として分類)

  • 「デカルト」。17世紀のフランスの哲学者・数学者デカルトの文選。著書に「方法序説」など。
  • 「リービッヒ文選」。19世紀のドイツの化学者リービッヒの文選。有機化学や人工肥料の確立に貢献した。
  • 「大陸と海洋の起源」。1915年に同書で大陸移動説を主張したドイツの気象学者ヴェーゲナーの著作。
  • 「シュレーディンガー講演録」。1926年、波動形式の量子力学「波動力学」を提唱したオーストリアの理論物理学者シュレーディンガーの講演録。

なお、サイエンスの蔵書はいずれも北京大学出版社の「科学素養文庫シリーズ」のもの。

【歴史】

  • 「世界歴史」。新浪新聞の記事は著者・出版社を割り出していない。
  • 「抗日戦争」。抗日戦争勝利70周年の2015年に人民文学出版社が出版。
  • 「歴史の教訓」。抗日戦争勝利70周年の2015年に四川人民出版社から出版。

【国際政治】

  • 「中国グローバルマクロ戦略研究」。新浪新聞の記事は著者・出版社を割り出していない。
  • 「世界秩序」。キッシンジャーの「World Order」(2014年刊)の中国語訳。

 いかがだろうか。日本で伝えられる習氏のイメージと、これらの蔵書が交錯するところはあるだろうか。それとも習氏の印象からはかけ離れているだろうか。