●球田コンサルタント:「態度がどうこうではなく、どう勝つかでしょう。とにかく勝てばいいのです」
○鷲沢社長:「人の話を聞け。私は銀行出身だ。君のような思い込みが強い経営者を沢山見てきた。謙虚さの欠片もない経営者は必ずどこかで大きな間違いをしでかす」
●球田コンサルタント:「私は経営者じゃありません」
○鷲沢社長:「余計に悪い! コンサルタントのくせに思い込みが激しいなんて」
●球田コンサルタント:「思い込みではありません」
○鷲沢社長:「もういい、話を戻すぞ。とにかく何をヒアリングしていたのかね」
●球田コンサルタント:「先ほど申し上げたように、『どれぐらい計算できるのか』です。大リーグより、日本のプロ野球に例えたほうがいいでしょう。2017年のシーズン、セリーグの優勝チームは広島カープでした」
○鷲沢社長:「わかっとる」
●球田コンサルタント:「勝ち星は88。143試合中、88試合、勝ちました。パリーグはソフトバンクホークスです。勝ち星はなんと94。圧倒的な強さでペナントレースを制しました」
○鷲沢社長:「広島も独走したが、ソフトバンクはもっと凄かったな」
●球田コンサルタント:「では来シーズン、他の球団が優勝争いをするにはどうすればいいですか。監督になったつもりで考えてください」
○鷲沢社長:「わからん! 野球の監督などしたことがない」
敵のポテンシャルをつかんでいるか
●球田コンサルタント:「したことがなくても考えることはできるはずです。私は数字をお伝えしました。計算しなければなりません。銀行出身の社長ならすぐできます」
○鷲沢社長:「セリーグで優勝争いをするなら最低でも80勝は必要。いや、85勝できる戦力がほしい。そうなると計算できる選手がどのくらいいるか、ということだな」
●球田コンサルタント:「3年連続で10勝以上していれば今年も期待できます」
○鷲沢社長:「単純に考えるなら、10勝以上計算できるピッチャーを8人揃えていればいいわけだ」
●球田コンサルタント:「そうです。現実にはそうはいきませんが。ちなみに2017年、セリーグで10勝以上したピッチャーは全部で11人でした」
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