メールを読んだり書いたりしているだけで一日が終わってしまうのではないかと思うくらい、日々やり取りするメールが増えています。メールの処理を迅速にこなせれば、仕事全体のスピードが上がり、組織全体の労働時間を短縮できるはずです。

 いつもメールばかり書いている獅子山課長と鷲沢社長のバトルをお読みください。

●獅子山課長:「社長、お呼びですか」

○鷲沢社長:「話がある。君は自称『気配りの達人』だったな」

●獅子山課長:「そんなこと言いましたか」

○鷲沢社長:「言ったよ。3回も聞いた」

●獅子山課長:「私が言い出したわけではありません。みんなが勝手にそう呼ぶのです。当たり前のことを当たり前にやっているだけなのですが、『気が利くね』とか『気配りが上手ですね』とよく言われます」

○鷲沢社長:「そうか。気が利かないと言われるよりはいいだろう」

●獅子山課長:「この前、後輩と飲みに行ったのですが、うちの営業課の4人だけではなく、隣の人事課の連中も呼びました。10月に席替えがあったじゃないですか。あのとき人事課と席が近くなったもので」

○鷲沢社長:「それで」

●獅子山課長:「人事課の課長が『営業課とはあまり交流がないから今度飲みにいきましょう』なんて言うものですから私が手配しましたよ。すべて。いい店知ってますからね。新宿にある蕎麦屋です」

○鷲沢社長:「新宿の蕎麦屋か」

●獅子山課長:「はい、若い子にも人気がある洒落た蕎麦屋です。下見もして店長と仲良くなってから、みんなを呼びました。事前に苦手な食材について全員から聞いておきましたし。それで言われたのです」

○鷲沢社長:「……」

●獅子山課長:「人事課に新しく入った女性からです。なんと言ったかな。確か中途採用で入社した子ですよ、ほら、社長、名前出てきませんか」

○鷲沢社長:「……」

●獅子山課長:「ええっと……ちょっと忘れてしまったな。その子から言われました。『獅子山さんって本当に気配りの達人ですね』と。普通のことをしただけですが、言われて気分は悪くな――」

○鷲沢社長:「もういい」

●獅子山課長:「えっ」