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(写真=PIXTA)

 目標を達成させる「やり方」を知っていても、それだけではうまくいきません。多くの人が「やり方」を知っていても、それをやろうとしないからです。大事なのは「やり方のやり方」です。

 鷲沢社長と柿木リーダーの会話を読んでみてください。

●柿木リーダー:「社長、この会社に入ってから苦労ばかりです」

○鷲沢社長:「どんな苦労だ? 部下育成か」

●柿木リーダー:「はい。チームのことを考えて営業するのって、難しいです」

○鷲沢社長:「君は前の会社でトップセールスだった。しかもヒラメキ型というか、かなり天才的な営業だった。だからよけいに悩む」

「天才は凡才の気持ちがわからない」

●柿木リーダー:「どういうことですか」

○鷲沢社長:「天才は凡才の気持ちがわからない」

●柿木リーダー:「そういう言い方って……」

○鷲沢社長:「私がメガバンクで支店長をしていたとき、色々な会社を見てきた。それぞれの会社に、それぞれのトップセールスがいて面白かった」

●柿木リーダー:「やはり人それぞれですか」

○鷲沢社長:「トップセールスには色々なやり方があるものだ、と学ばせてもらった。とはいえ共通点もある」

●柿木リーダー:「何でしょう」

○鷲沢社長:「部下育成が下手だ」

●柿木リーダー:「え!」

○鷲沢社長:「同じ天才型の部下だったら意気投合するが、そうでないと話が噛み合わず、部下をうまく育てられない」

●柿木リーダー:「頑張っているつもりですが」

○鷲沢社長:「どんなに頑張っても人には得手不得手というものがある」